天文月報に掲載される記事を校正する際の注意点をまとめてみました。これらを参照に必ず記事全体を通して隅々まで入念なチェックをお願い致します。尚、全ての文責は著者に帰属することになりますので、ご了承の上、校正をお願いします。詳細は原稿執筆マニュアルに記載されていますが、ここでは見逃されがちな要点だけを書き連ねてあります。校正担当者の間で注意すべきポイントについて認識を共有するためのメモですが、執筆者の方にご覧頂ければ校正の手間も減ることと期待します。
- 文章構成
- 読者の目で読んで、読みやすく、論理に矛盾がないかなど。
- 文法
- 「てにをは」が適切か。
- 読点の打ち方は正しいか。特に、係り受けを裁ち切るような読点は避けてください。
- 天文月報では読点は「,」句点は「.」を用います。
- 用語
- 初出の用語や略語について説明がされているか。
- 学術用語集 天文学編(丸善)を参考にして下さい。
- 用語が首尾一貫しているか。(悪い例 : 「放射」と「輻射」が混在)
- 不必要に英語が使われていないか。(悪い例:spectrumにedgeが現われる)
- 初出の人名は原則としてフルネーム。ただし、著者名や有名人 (例 : ニュートン, アインシュタイン)など、読者がフルネームを容易に同定できる場合は省略してもよい。
- 外国人名を原語表記するかカタカナで書くかは著者の裁量。ただし首尾一貫していることは必要。
- 表記方法
- 図や表のキャプション、縦軸と横軸、ラベル、図の中の説明文字などが日本語になっているか。
- 数量を表す場合、数値と単位との間はシングルスペースを入れる。(例:2 keV)
- 天体のカタログ名と番号(あるいは座標値)との間もシングルスペースを挿入。(例:NGC 4321, J 1921-293)
- 範囲を表すのには「−」(ハイフン)を用い、近似を表すには「〜」(シミラー)を使用する。(範囲の例:2−10 keV 近似の例:τ〜1)
- ローマン、イタリック、ボールドなどの字体に注意する。イタリック体は通常の定数・変数、特別な用語、変数的な添字 など(例:圧力p, 密度n, UBV system )
- Texで原稿を作成されている場合、印刷所でテキスト形式に変換されていますが、下付・上付き添字や単位、ギリシャ文字など、Tex由来の間違いが多発しますので、ちゃんと表示されているか必ず確認して下さい。
- 参考文献
- 大抵間違いが見つかりますのでNASA ADSでチェックして下さい。
- 学術誌の表記方法はA&A方式です。詳しくは原稿執筆マニュアルの3章6節をお読みください。
- URL
- アクセス可能かどうか、一応ブラウザーでチェックして下さい。
- 英文アブストラクト
- この部分はNASA ADSでweb公開されますので、タイトルや著者のチェックなど入念にお願いします。
- 文法やスペルチェックをお願いします。単数の可算名詞に冠詞 (a または the)がないことが結構多いので注意して下さい。
- 禁則
- 行頭の小さい「っ」「ぁ」「ゃ」などはダメ。
- 行頭の句読点.コンマ「,」、疑問符「?」、感嘆符「!」、中黒「・」、ハイフン「−」、コーテーションマーク「“」、バーレン類「)]」、ギメ「》」もダメ。
- その他
- 最後の頁の余白が多くないでしょうか?余白がい多い時は文章を縮約してページを収納するか、真や図を追加して余白を埋めるなどの工夫をお願いします。
以上です。
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