101巻4号表紙

2008年4月号表紙

2008年4月号

【表 紙 説 明】
 宇宙論的な銀河群形成数値シミュレーションで得られた赤方偏移z=0.26での,銀河群のダークマター密度分布(左図)と,この銀河群に取り込まれた銀河のRバンド表面輝度分布(右図).右図の等高線は低温ガスの表面密度分布を,矢印は銀河の銀河群に対する速度を表示している.この銀河は,赤方偏移z=0.31に銀河群に取り込まれ,この赤方偏移で進行方向の反対側に低温ガスが引き延ばされたような構造を見せている.しかし,この後の時間進化を解析することにより,低温ガスではなく,高温ガスが銀河からはぎ取られることがわかった.低温ガスの供給源でもある高温ガスを失った銀河は,低温ガスを使い尽くしたときその星形成を終えた.
(EUREKA「数値シミュレーションで探る銀河群環境が銀河の星形成に与える影響」参照)

【4月の多面体】
切頂20面体(フラーレン構造)
参考資料:布施知子著「折ってなるほど! ゆかいな多面体」日本ヴォーグ社刊


EUREKA

野辺山ミリ波干渉計で探る,赤外線銀河中に埋もれた活動的な超巨大ブラックホール 今西昌俊  蔵出し
数値シミュレーションで探る銀河群環境が銀河の星形成に与える影響 河田大介  PDF

天球儀

輝線星研究の最近の動向 4. 輝線B型星 (Be) 小暮智一  PDF

書評

宇宙はどこまで明らかになったのか 濱根寿彦  PDF

雑報

平成19年度理論天文学宇宙物理学懇談会シンポジウム「宇宙物理学の未解決問題」の報告 戸谷友則  PDF
日本天文学会 早川幸男基金による渡航報告書 Filamentary structure and evolution of the Musca star forming cloud 宮本 泉  PDF

年会

2008年秋季年会企画セッションの募集 PDF

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月報だより

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