このページの情報は2021年の七夕講演会に関する ものです。最新の情報はhttps://www.asj.or.jp/tanabata/にあります。
講演会番号 | 4 |
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主催 | 熊本大学理学部宇宙プラズマ研究室 |
会場 | 熊本大学理学部宇宙プラズマ研究室 |
所在地 | https://us02web.zoom.us/j/81344762957 |
講演者 | 小出眞路(熊本大学 教授) |
講演タイトル | 宇宙に浮かぶブラックホールの影と超高速ジェット |
講演の内容 | 2019年4月、ブラックホールの画像が公開され、あちこちのメディアで取り上げられました。そのポン・デ・リングのような画像を目にしたひとも多いと思います。すでにあれから2年経ちました。ブラックホールは100年以上前に相対性理論によって予言されていました。人類がはじめて目にしたブラックホールはM87という巨大な銀河の中心領域にある超巨大なブラックホールでした。その大きさは太陽系がすっぽり入るくらいに巨大です。しかし、巨大銀河M87は地球から6千万光年も離れているのでまわりにかなり強い電波がなければブラックホールは撮像できなかったはずです。ブラックホールのまわりになぜ強い電波源があるのでしょうか。そもそも、なぜ宇宙にそのような巨大なブラックホールがあるのでしょうか。 ブラックホールというのは非常に重力が強く光さえも脱出できない領域をもつ天体です。そのためブラックホールというのは暗くて孤独な天体と思われがちです。しかし、実はブラックホールのまわりの領域というのは宇宙でも最も激しい現象の起きているところです。実際、今回撮像された領域は太陽の10億倍もの膨大なエネルギーを常に放出しているM87の中心でした。さらに、この領域からはほぼ光の速さの物質の流れ(ジェット)も観測されています。この高速のジェットはブラックホールから放出されているエネルギーにより駆動されていることが最近のコンピューターシミュレーションによって分かってきています。すべてのものを吸い込むブラックホールがエネルギーを放出しているというのは驚きです。 講演ではブラックホールの撮像観測からブラックホールの驚くべき天体現象を紹介し、今後期待される観測についても触れます。 |
実施日時 | 2021年7月5日 10:00 - 11:30 |
事前申込 | 必要 参加される方には、Zoomの接続条件をおしらせします。ご連絡をよろしくお願いします。 |
対象 | どなたでも |
費用 | 無料 |
問合せ先 | koidesin![]() 小出眞路(熊本大学) |
インターネット中継 | 有 https://us02web.zoom.us/j/81344762957 |
その他 | 参加される方は、7月4日(日)までに問い合わせ先まで連絡をお願いします。Zoom接続のための情報をおしらせします。 |