| 講演会番号 | 18 |
|---|---|
| 主催 | 長野工業高等専門学校図書館 |
| 会場 | 長野工業高等専門学校 B棟501番大講義室 |
| 所在地 | 長野市徳間716 |
| 講演者 | 大西浩次(長野工業高等専門学校 嘱託教授) |
| 講演タイトル |
「チ。」をめぐる天空のパラダイム ― 天動説から地動説への転回 ― |
| 講演の内容 | 科学の本質は、「ただ信じること」ではなく、「問い、疑い、考えること」にあります。そして、その問いの先に広がる世界を探究していく営みこそが科学です。 魚豊による漫画 「チ。―地球の運動について― 」は、「なぜ人は真理を求めるのか」という根源的な問いを、「天動説から地動説への転換」という歴史的テーマを通して描いた作品です。作品は史実をそのまま再現したものではなく、フィクションとして構成された“哲学的歴史劇”ともいえるでしょう。 古代ギリシア以来、人々は惑星や星空の動きを説明するために、天動説や地動説といった宇宙観を築いてきました。やがて中世ヨーロッパでは、プトレマイオス的宇宙観が広く受け入れられ、「地球は宇宙の中心にあり、天は完全な円運動をしている」という天動説が、宗教的世界観とも深く結びついてゆきます。しかし、15~16世紀のルネサンス期になると、古代ギリシアの思想が再評価され、ニコラウス・コペルニクス の『天球の回転について』によって、地動説は再び大きな注目を集めることになります。 『チ。』では、この「地球が動く」という発想の登場が大きなテーマとなっています。しかし実際には、地動説が社会や学問の中で受け入れられ、「新しい宇宙観」として定着するまでには、さらに約200年もの時間が必要でした。 本講演では、『チ。―地球の運動について―』を手がかりに、フィクションと史実の違い、 天動説と地動説の本当の姿、 コペルニクス、ケプラー、ガリレオらの挑戦 、トーマス・クーン の「パラダイム転換」という考え方などをわかりやすく紹介しながら、「世界の見え方が変わる」とはどういうことなのかを、星空と科学の歴史を通して考えます。 |
| 実施日時 | 2026年7月17日 19:00 - 20:45 |
| 観望会 | 有 |
| プラネタリウム上映 | 有 |
| 事前申込 | 不要 |
| 対象 | どなたでも |
| 費用 | 無料 |
| 問合せ先 | 長野工業高等専門学校図書館 電話:026-295-7005、7006 メール:tosho nagano-nct.ac.jp |
| Webページ | https://www.nagano-nct.ac.jp/news/260717 |