108巻5月号表紙

2015年5月号表紙

2015年5月号

【表紙図説明】
宇宙初期に存在する超巨大ブラックホールの起源として,初代銀河の中で超大質量星の崩壊により形成されるブラックホールが有力な候補だと考えられている.表紙の図は,その超大質量星が巨大ガス雲の崩壊によって誕生するまでの過程を数値計算によって解いた結果(密度分布)を示している.ガス雲の中心コアは外層部を取り残しながら収縮していき,同時にガスはフィラメント状の構造を伝うように中心部の原始星に降着する.図の左下のパネルは最中心部の密度構造を表しており,この時点でおよそ1太陽質量で半径が2天文単位の巨大に膨れ上がった原始星が形成されている.その後,原始星は降着により100万年という短い時間で急激に超大質量星にまで成長する. (EUREKA「宇宙初期の超巨大ブラックホール形成」記事参照)
【表紙デザイン】
ツキノワグマ(月輪熊,学名:Ursus thibetanus)です.


EUREKA

宇宙初期の超巨大ブラックホール形成 稲吉恒平  蔵出し
超新星爆発時におけるダストの形成と供給 野沢貴也  蔵出し

天球儀

現在こそゴールドラッシュの星間分子発見 荒木光典  PDF
「タイ・日本天文学交流セミナー・天体観望会2015」参加報告 矢治健太郎  PDF

シリーズ:天文学者たちの昭和

古在由秀氏ロングインタビュー
第2回:大学時代から若手研究者時代
高橋慶太郎  PDF

書評

50 Years of Brown Dwarfs:
 From Prediction to Discovery to Forefront Research
黒川宏之  PDF

雑報

「宇宙へのいざない―宇宙を学べる大学進学説明会―」関東版 北本俊二・野澤 恵  PDF

月報だより

月報だより   公開記事

天文月報目次一覧へ

天文月報ホームページへ