102巻12号表紙

2009年12月号表紙

2009年12月号

【表 紙 説 明】
 中性鉄蛍光X線(6.4 keV)は1994年にあすか衛星でいて座B2(Sgr B2)付近の分子雲から発見された.これは銀河中心ブラックホール(Sgr A*)の過去(約300年前)のフレアX線を反射し,一部は蛍光X線を再放出したと考えられるので,X線反射星雲と名づけられた.その後2000年にチャンドラ衛星で,2004年にXMM-ニュートン衛星で,さらに2005年にはすざく衛星で観測された.その結果,10年間で6.4 keVの強度が約2/3-1/2に減衰したことがわかった.すなわち,Sgr A*の300年前のフレアは10年ほどの時間スケールで変動したのである.(特集『銀河中心Sgr A*とブラックホール時空』記事
「「すざく」がみた銀河中心の活動性」参照)


 

特集:銀河中心SgrA*とブラックホール時空(2)

「すざく」がみた銀河中心の活動性 小山勝二  蔵出し
激しく変動する電波で見た銀河系中心Sgr A* 坪井昌人・宮崎敦史  PDF

「あかり」特集〔5〕

「あかり」が見た近傍銀河 金田英宏・鈴木仁研  PDF
遠赤外線輝線マップから見えてきた星形成領域の構造 川田光伸・高橋英則・岡田陽子・安田晃子  PDF

研究奨励賞

可視光広域サーベイデータを用いた重力レンズクエーサーの探索 稲田直久  PDF

EUREKA

紫外背景輻射による銀河形成の抑制 岡本 崇  PDF

天球儀

歴史的天文台バーチャル探訪  その4 ヘイスティングス天文台とドレイパー公園 小暮智一  PDF
天文冬の陣~20年の歩みとこれから~ 鈴木隆之  PDF
ぱしふぃっくびーなす号上の「アジア日食学校」 辻  徹  PDF
『アジア日食学校』の皆既日食報告と交流 飯塚礼子・小菅 京・日比野由美  PDF

シリーズ:科学館・公開天文台の最新の活動状況(4)

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書評

ポストドクター問題 吉田直紀  PDF

世界天文年

ガリレオの望遠鏡精密復元プロジェクト 井上 毅  PDF

雑報

第21回「天文冬の陣」参加学生募集 榎本孝之  PDF
日本天文学会 早川幸男基金による渡航報告書  Understanding Lyman-alpha Emitters 中村有希  PDF

年会  日本天文学会2010年春季年会のお知らせ

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