早川幸男基金

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選考方法

選考方法は、まず、各選考委員が申請書類に基づいて、 以下の項目に関してそれぞれ 1~5点の範囲で採点し、 応募者に対する推薦順位を決定します。

  • 申請課題の学問的意義
  • 申請者本人の貢献度
  • 申請者が渡航することの必要性

委員長は5人の委員からの評点を集計し、 年間予算とその回の応募人数を考慮したうえで、 その回の採択者案を作成し委員に提案します。 この採択案は基本的には審査員の推薦順位の平均値に基づいていますが、 委員の間で評価が分かれる応募者に対しては、 各委員からのコメントや意見を再度お願いし、 委員内で議論した上で最終決定に至ります。

若手研究者を対象としている早川基金の性格から、 必ずしもそれまでの業績だけで判断することはしていません。 まだ論文を出版していない修士課程の大学院生に対して、 申請者の貢献度や渡航の必要性を総合的に判断した上で援助をおこなっております。 また、常勤の研究者や日本学術振興会特別研究員の申請を認めています。 ただし、大学院生が相対的に不利にならないよう評価が厳しくなる傾向にあります。 特に、自身の研究費を持っている申請者については、 早川基金の援助を必要とする理由を申請書に明確に記述してください。

早川基金では、一度補助を受けた人が再度異なる機会に応募することを禁止していません。 実際に、複数回の援助を受けている方がおります。 多くの若手研究者に対する補助を行いたいという考えから厳しく評価される可能性がありますが、 充分に価値があると判断される申請であれば採択されます。

早川基金では、若手研究者の優れた研究活動を手厚く援助したいと考えております。 また同時に、経済的なサポートの機会が少ない大学院生に広く援助を行い、 将来優れた研究者となる礎を築いていただけるよう配慮しています。 この両者のバランスについて統一的な採択基準は設けず、 各選考委員がそれぞれの考えで採点に反映させることで、 偏りのない公平な採択を実現しております。