【表紙画像説明】
多くの理論研究から,合体末期の銀河では大質量ブラックホールへの高い質量降着率を持つ活動銀河核が生じ,その中心領域はガスやダストに深く埋もれることが予想されているが,その真の構造は謎に包まれていた.本研究では,近傍合体銀河の包括的な多波長観測研究を行うことで,埋もれた活動銀河核の構造を調査した.その結果,銀河からブラックホールへの激しい質量降着流を持つと共に,ブラックホール近傍から銀河にまで拡がる莫大なエネルギー放出を伴った構造であることが分かった.図は合体末期の埋もれた活動銀河核の多スケール構造を示す.
【表紙デザインコンセプト】
2023年の卯年にちなみ,遠い星に住む「うさぎ」に似た生命体が主人公です.太陽系を発見し,探索する様子を12ヶ月の表紙で描きます.不思議な天文台の物語をお楽しみいただけましたら幸いです.
【今月の表紙デザイン】
「太陽」
光り輝く未知の星を発見した.膨大なエネルギーが渦巻く姿は,凪の海に住む「うさぎ」たちの探究心をかきたてる.周囲を巡る天体と共に,今後も観測を続けていくようだ.
表紙製作 ミナミ シズホ