おうし座方向にあるMC 27 分子雲コアのALMA 観測.HCO_3^-(3-2)輝線で捉えたアーク状のガス雲をシアンで表示し,CO_3^2-(3-2)で捉えた温かいガスを赤で表示している(EUREKA・徳田記事本文図3より改変して作成).左上インサート画像は空間分解能0.03 秒角で捉えた原始星円盤のミリ波連続波を示す.
中心に原始星とそれに付随する円盤が存在し,円盤から誌面左上に伸びる棘(とげ)状の構造が捉えられた(同本文図1 より改変して作成).
【表紙デザインコンセプト】
人類と望遠鏡の歴史は天文学の歴史を象徴し,そして天文学は宇宙の未来を見ているように感じています.
遥か昔に夜空を見上げていただろう古代人から,望遠鏡が初めて登場した400 年以上前の人々,そして天文学新時代が幕を開けたと言われる今も変わらず宇宙を夢見る私たち現代人.そのすべての人のための天文学をイメージし,宇宙時間を測るためのギア,歯車をモチーフに今に至るまで,またこの瞬間から始まる途方もない時間経過を表現しました.
各号の数字とビジュアルの時計数字をリンクさせ対象の数字のみカラーを変え惑星メインと望遠鏡(架空の形態)メインと変化をもたせました.
【今月の表紙デザイン】
私たち人類の広大な宇宙への想いは尽きることなく,長い長い年月を経た今もその関心は深まるばかりです.
宇宙空間に漂うチリやガスによって原始太陽が誕生,太陽系が形成されていく.この壮大な始まりとプロセスを「時間=時計」でイメージしました.
表紙製作 藤原雅樹